2020年1月12日日曜日

あの人はいま

先日、子どものころに好きだったコンテンツについてアレコレ話をしていたんですけどね。
私は花も恥じらう昭和51年生まれの現在43歳、世代的にはガンダムとともに生まれ、シャリバンを見て育ち、ドラゴンボールとともに思春期を迎えてビジュアル系バンドとともに青春を謳歌した、といった感じなんですが・・・

ほとんど知らない、って言うね・・・。

特に思春期の中高生くらいで大流行したはずのコンテンツがほぼ網羅されていないことを知りました。ドラゴンボールで言えばサイヤ人を知らないとか、Glayや黒夢を聴いてもピンと来ないとか、そんな感じです。もちろん真面目に勉強ばかりしてたせいなんですが、なんでそこまで知らないんだろう?と考えてみるに、わかりましたわかりました。私、同年代がジャンプやマガジンを読んでいる頃にはディケンズやトルストイ、あるいは井上靖や三島由紀夫を読んでいたんでした。もちろん読んでいることがカッコイイと感じるいけ好かないガキンチョでしたので、内容なんてロクに頭に入っていないんですけどね。
それから高校生に入るとさほど小説の類も読まなくなったんですが、そのころにはヤンマガやヤンジャンを読むのではなく、近代麻雀や競馬ブックを読み漁っていた、って言うね。そして音楽コンテンツはビジュアル系バンドやら小室ファミリーの時代でしたが、ビートルズやローリングストーンズに青春を燃やしていたので、そりゃ時代ともずれるわけです。なるほど。

そんなころ好きだったのが深夜ラジオです。いまは一刻も早く寝てしまいたい、そして寝付きもバツグンの良さを誇っていますが、当時は燃え盛る青春の息吹が私を寝かせてくれなかったのですね。ですが自室にテレビなんてありませんので、必然とラジオを聴くくらいしかすることもないのです。
あれは多分、日曜日から月曜日に変わる明け方くらいだったと思います。売れない女性歌手がたいして面白くもないことをポツリポツリと話すだけの15分番組でしたが、なんだか語り口が好きでしてね。夏は外が明るくなり始める時間、冬は最も冷え込みがキツくなる時間、というのもまた良かったのかもしれません。
番組のおわりにはその女性歌手の曲を流すのですが、残念ながら決して心に響く曲もなく、ほどなくして番組は終了、その歌手の名を他で聞くことも一度もありませんでした。

それから二十数年、そんなことをふと思い出して検索をしてみました。名前はうろ覚えです。全然ヒット曲もありません。このネット社会、調べれば何でもわかるだろうと思ったのですが、かなり苦戦します・・・が、恐ろしい世の中ですね。わかっちゃうんですから。
相変わらず曲は私の好みではありませんので詳細は控えますが、番組終了時に所属事務所を退社され、その後インディーズバンドで現在もご活躍されているとのことでした。なんだか子供のころに引っ越した旧友が元気でいることを知った時のような、なんだか妙な嬉しさがあります。特に私、古いロックが好きですので、敬愛する歌手が引退したり亡くなったりのを幾度となく味わっていますので、喜びもひとしおです。

ネット社会の良し悪し、特に良くない面がクローズアップれされがちな世の中ですが、知りたい情報を知ることができるのは大変ありがたいと感じた次第。
まあ、欲しい曲や小説がクリック一つで買えてしまうのは、余りに味気なくて不満ですけどね。

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