2019年5月12日日曜日

変遷~異変

今年もアルストロメリア産地フェアの時期が概ね終了しました。
お店に行って、アルストロメリアをオススメして、出来れば売って、でもってお子様には風船を配って、というお仕事も、もう何年続けているのでしょうか。毎年毎年始まる前はメンド臭さも感じますがいざ始まると毎年毎年新しい発見があり、花を出荷して最終消費者へ渡る瞬間に立ち会えるというのは何て素晴らしいのだろうと打ち震えるばかりです。

いやスンマセンちょっと大袈裟に言いました。


ところでフェアに立ち会って最も忙しいのは「お子様に風船を配る」と言う作業だったりします。
花?いやいやそんなに売れませんって!ンなコト言ってちゃダメなんですが、この十数年感じ続けてるのは「やっぱり花を売るのは難しい!」の一点なんですから。

しかしまあ、いつでもどこでも風船は飛ぶように求められること極まりなくてですね、お子様の多いお店に行くと風船を膨らませるポンプ作業で翌日筋肉痛になるほど配りまくるわけです。で、風船を配るときには目線を下げて、できればどの色がいいですかぁ?なんてお尋ねしながら配るわけですが、今年から感じた異変が、しかも同じ事が違う地域で2回ありましてね。

はじめは都心にほど近いお店での出来事でした。
いつも通り風船を膨らませていると一人の女の子から熱視線。いやもちろん風船に対してですよ。私、根本的にモテない人生ですので、女子に視線を浴びせられるなんてこんなときくらいのものですけど。

「どの色がいいですか?」
優しいオジさん、腰を屈めて問いかけます。現在我々が配る色は赤、ピンク、黄色、白、緑、青、水色、紫の8種類。女の子は圧倒的にピンク、次いで赤、水色、紫あたりでしょうか。

すると女の子、敢然と言いましたね。
「Purple!」

わかります?伝わりますか?
「紫」でも「パープル」でもなく、「Purple」なんですよ。もうね、オジさん聞き取れないくらいの超ネイティブな「パーポォ!」。日本語だって覚えたてくらいの小さな女の子ですよ。オジさん思わず苦笑いですが、ご両親もチョイと苦笑いしてましてね。

しかし何ですか、さすが都内の子供は違げーな、なんてオジさん感心していたわけですが、そのあとに結構な田舎のお店でも全く同じことがあったんです。昨年までも「パープル!」とか「グリーン!」って言われることはあったんですが、今年は「Purple!」ですからね。

なんと言うか、日本の英語教育の発展と国際社会に向けた対応というのは、こう言うところから着実に進んでいるんだな、と甚く感心してしまいました。
それはどんどんジャンジャン進めて行っていただきたいとともに、美しい日本語も次の世代にキチンと継承していただきたいな、と思った次第です。別に私、ナショナリストじゃないですけどね。

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