2019年8月18日日曜日

農家にはなれないかもしれない

ここ数年、近所の畑を借りてチョコチョコとナニカを作っていたりします。と言っても手もさほど掛けなければ、そんなに単価の高いものを作るわけでもなく、ただ生やしておいて時期になれば収穫できる、そんなものです。とは言え作っているのは花。自家用ではなく出荷用ですので、何を隠そう私も上伊那花き部会の部会員なのです。比喩ではなく恥ずかしながら、ですけど。

ところで昨今、ハタラキカタカイカクだのサブロクキョーテーだの、働いてもお金が貰えない(どころか、犯罪になってしまう)時代になりました。仕事が間に合わないのは労働者自身のせい、休日に出勤しようがなんだろうがテメーのせいなんだからカネなんて出さねーよバーカバーカ、と時の政権が決定したアレですね。なので已む無く残業をしても、それを残業と認めてしまうと企業にとっては犯罪になってしまうわけです。然るに、働いた末にいただけるのは「代休」。代休が取れずにいると「埋没」、と、働く側にとっては嬉しくなくても働かせる側にとっては大変嬉い自由民主党政権。そりゃ支持率も高いわけですね。

そんなこんなで残念ながら労働者であるところの私はオカネが無いわけです。なので、チョイと本格的に花でも作ってみよう!そうしよう!と思い立ち、昨年までよりもキアイを入れて畑に通う昨今。しかしサラリーマン家庭に生まれ育っておりますので農業機械なんて持っていません。持っているのはホームセンターで1000円チョイで帰るオモチャみたいな鍬が一本です。
買おうかな、どうしようかな、と少々逡巡いたしましたが、最低限ではない物品を買って回収ができるのか?しかもこの飽きっぽい私が?
そうです。昨年までも畑を借りたは良いのですが途中で飽きて草ボーボーになっていたのです。普段は温厚な大家さんにも「草が・・・」と言われる始末だったのです。

そこで、と鍬一本担いで開墾開始。ワッセワッセと土と戯れ、苗を植え、前年までの反省を生かしてこれでもか!コンチクショー!と除草剤を撒きまくります。おかげさまを以ってして本年は草もさほど生えず、小面積とは言え人力のみでなかなかの出来映え、なんとか出荷にまでこぎつけているところです。
なんと言うか、ほんの少ししか作っていないのに休みはなにかと畑に通い、なんなら人生で最も苦手としている早起きまでして、農家って大変なんだなあ、と、恥ずかしながら職歴20年近くして少し身に沁みた次第です。

ところで。作っているのはドリコスとおもちゃかぼちゃとユーカリなんですけどね。
全部花じゃないね?というのは愚問ですので差し控えて下さい。

※ドリコス成長記録をTwitterでたまに載せています。https://twitter.com/JakamiinaFlower